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続はじめるUML 第5回
2006.7.3 掲載
インターメディエイト受験の体験記
今回は、ケーススタディをちょっと一休みして、インターメディエイト受験体験記をお届けします。あくまでも体験記なので、気軽にお読みいただき、「インターメディエイトってどんな試験だろう?僕は(私は)合格できるのかな?」と二の足を踏んでいる皆さんの背中をそっと押すことができれば、この記事は見事本懐を遂げることができるでしょう。
OCUPの全体的な試験概要ついてのお話は「第11回 OCUPにチャレンジしよう!」(はじめるUML)や「第3回 営業職のOCUP受験の体験記」(続はじめるUML)に譲りまして、今回はインターメディエイトに焦点を当ててお届けしたいと思います。

◇試験範囲は?
インターメディエイトは、OCUPで提供されている試験の中でも中級の試験にあたります。

1.0 複合構造図 (インターメディエイト) 15%
2.0 コンポーネント図 (ベーシック) 15%
3.0 アクションモデル (インターメディエイト) 10%
4.0 アクティビティ図 (インターメディエイト) 15%
5.0 相互作用図 (インターメディエイト) 15%
6.0 ステートマシン (振る舞い) 15%
7.0 配置図(ベーシック, コンポーネントを除く) 5%
8.0 プロファイル 10%
―合計― 100%

出題される範囲※1は、ファンダメンタルと比べてより広く、より深くなっているといえるでしょう。コンポーネント図や複合構造図、ステートマシン図や、プロファイルなど、ソフトウェア部品を再利用するための、コンポーネント設計に活用できる要素が出題されます。出題のされ方はファンダメンタルと同様に、用語や表記、あるいはその意味はもちろんのこと、それに加えて各要素の構造自体(メタモデル)の観点を意識した問題です。
したがってUMLの一般的な表記法や記号の意味だけでなく、受験勉強を通してUMLの構造を理解すると、より正確で適切なモデルを描くことができるようになり、咄嗟(とっさ)の場合※2にも困らない知識を補完することができます。

◇どんな人に効果的な試験なの?
私が受験して実際に出題された問題を解いてみたところ、以下のような方が受験すると効果的ではないかと思いました。

UMLの設計書を再利用可能な資産として利用される方
プロジェクトメンバー(日本以外の方も含みます)とUMLで設計意図について正確なコミュニケーションをとりたい方
インターフェースをしっかりと意識し、コンポーネントをベースにしたシステムの設計・開発を行いたい方
「UML2.0になって、やたら要素が増えたけど、結局何が違うの?何が便利なの?」と日ごろ疑問をお持ちの方(ファンダメンタルでは部分的な扱いだったUML2.0ならではのダイアグラムや要素がインターメディエイトでは盛大に扱われています)
「あの小さい四角なポートってなんなの?どう使えばいいの?」と日ごろ気になって夜も眠れない方
ファンダメンタルでは満足できないモデリング猛者の方
 
最後のほうは、強引にオチをつけているようで恐縮ですが、とはいえはUML2.0が公開された頃に私も抱いていた素朴な疑問でした。UML2.0の仕様書を(英語に泣きながら)読んでいくうちに、疑問は解消されていきましたが、インターメディエイトを受験することで、この2点に限らず様々な疑問が解消されたり、日ごろ使っている(これから使おうとしている)UML2.0に関する自分の理解を確かめたりすることができるでしょう。
また、上記でも触れましたが、最近SOA(サービス指向アーキテクチャ)の流行などで再び脚光を浴びているコンポーネントベース開発※3に活用できる知識も得ることができるでしょう。
   

◇何点とれば合格するの?
詳しくはインターメディエイトの試験概要のページに譲りますが、90分間に70問出題され、31問以上正解すればめでたく合格することができます。頑張れば受かるかも!と思いませんか?

◇どんな準備をすればいいの?
ファンダメンタルに関しては、書籍やトレーニングが増えてきましたが、インターメディエイトに関しては、残念ながら気軽に入手できる情報が少ないのが現状です。
というわけで、「英語にめげず、一にも二にもUML2.0仕様書を読め!」というのはあまりに乱暴でございまして、「やっぱりいいや」と引かれてしまってもこの記事の本意ではございません。ならばと、何点か対策のポイントのようなものをご紹介させていただければと思います。

OCUP認定書籍を利用する
   主にファンダメンタルを対象とした教材が紹介されています。これらの教材を利用し、足りない部分をUML2.0仕様書で補完すれば、基礎を固めることができるでしょう。
   
やっぱり仕様書を読む!
   やはり試験の出題元となっている仕様書※3を読み込むのはとても大切です。英語だからと物怖じするにはもったいないほどの情報が満載です。英語が達者な方はいうまでもなく、「英語かぁ・・・」という方もこれを機に挑戦してみてはいかがでしょうか。
   
何も考えずに申し込んでしまう
   「見る前に飛べ」とはよく言ったもので、思い切って申し込んでしまえば、自ずと準備をせざるを得なくなります。「どうしよう、受けようかな、やっぱりやめようかな」とお迷いの皆さんは、いざ!心を無にしてオンライン予約をしてしまいましょう!
   
インターメディエイトを対象としたトレーニングを受ける
   弊社では、「『UML2.0によるコンポーネントモデリング』〜OCUPインターメディエイト合格塾〜」と題しまして、インターメディエイトをターゲットにしたセミナーを開催します。ご興味のある方は是非ご参加してみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら:http://www.c-sq.com/modules/article/article88.html
また、文中で採り上げました、コンポーネントベース開発※4につきましてもトレーニングをご用意しております。UMLモデリングの入門から、コンポーネントベースモデリングまで、充実したトレーニングメニューをご用意して皆様をお待ちしております。
詳しくはこちら:http://www.tech-arts.co.jp/training/table.html#uml

◇最後に
UML2.0の仕様は、コンポーネントベース開発へのUMLの活用を大きな目的のひとつとして策定されました。それ以前のUML1.xの表記では、提唱されてきた様々な方法論に従って、UMLをベースとしつつも独自の表現で対応していたり、プロファイルによって拡張した表現を使っていたりしました。UML2.0では、こうしたコンポーネントベース開発におけるモデリングも、標準的なUMLの表記で表現できるようになりました。これにより、独自の表現やプロファイルを改めて学習することなく、UML2.0を知っている方なら誰でも読み書きすることが容易になりました。こうした観点からも、コンポーネント図や複合構造図が出題されるインターメディエイトは価値が高い資格だと言えます。ここはひとつ、インターメディエイトを受験し、そして見事に合格し、一歩進んだモデリングのスキルを身につけてはいかがでしょうか。

最後に蛇足ですが、私は上記のパターンで「えいや」と申し込んでしまい、仕様書の気合い読みと、普段使っているモデリングツールの機能、そして普段の業務で愚直に溜め込んだ知識を頼りに受験の準備をしました。(実際に試験本番でツールの機能を思い出すことで危うく助けられた問題もありました。)
気合云々はさておき、トレーニングUML2.0に対応したモデリングツールの利用は確実に学習効率が上がります。これらを有効利用して、上手に合格するのもおすすめしたい学習法です。

皆様のご健闘をお祈り申し上げます。

※1
詳しい試験範囲は、インターメディエイトの試験概要のページからダウンロードできるPDFファイルを参照してください。
※2
「それぞれの記号と、その意味は覚えた!」でも実際に絵を描いていると、「あれ?この要素は、あの要素とどういう関係があるんだっけ?こんな風に描いても正しく意味が通じるのか?」と悩むことはありませんか?
※3
試験の出題元となっている仕様書は、UML 2.0 Superstructure Specification(ptc/03-08-02)(PDF)です。最新版ではないので注意が必要です。
※4
システムを部品(コンポーネント)の構成としてとらえ、部品を1つ1つ作り上げながら1つのシステムを構築していく手法です。代表的な開発方法論にカタリシスがあります。弊社のウェブサイトにも情報を掲載しておりますのでご覧ください。
http://www.tech-arts.co.jp/oo/catalysis.html

■筆者紹介
株式会社テクノロジックアート テクニカルデプト システムコンサルタント
後藤 修一/Shuichi Goto

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