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はじめるUML 第11回
2006.1.5 掲載
OCUPにチャレンジしよう!
今回は、これまでの内容を活かしてOCUPにチャレンジします。

◇試験の概要
OCUP には現在3種類の試験があります。詳しくは「試験概要」のページから参照することができますが、いずれの試験もUMLを正しく記述し、その意味を正確に読み取るための知識が要求されます。今回受験する試験はこのうち最も基礎的なファンダメンタルです。
日本語や英語などの自然言語は、文法や漢字、またはスペルが間違っていては、第3者に話し手の意図が本来と異なる意味で伝わってしまいます。システムの開発現場で使われるUMLも、例外ではありません。分析者や設計者が、要求や仕様を正確に伝え、実装者が、これを正確に把握するには、UMLに対する充分な理解が必要です。最近では、モデル駆動型開発や、オフショア開発が注目され、ますますUMLを利用する機会が増えてきています。このシステム開発における前提を測る指針としてOCUPを利用することができるでしょう。
また、日本語や英語での会話は、できるだけ参考書や辞書を参照せずに行なうことができれば、それだけスムーズにコミュニケーションを行なうことができます。UMLにおいても、UMLの仕様書を頻繁に確認する必要がないほどの知識を身につけることで、開発効率を向上させることができると考えられます。

◇試験の準備
試験を申し込む前に「試験取得までのステップ」で、試験を申し込んでから、合格証が送られてくるまでの流れを把握しましょう。「FAQ」のページで、OCUPに関する、よくある質問と回答を確認することもできます。
ファンダメンタルの主な出題範囲は、クラス図、アクティビティ図、インタラクション図、ユースケース図の基本的な部分です。詳しくは「ファンダメンタルの試験概要」のページからダウンロードできる、UML 2.0の仕様書(英語版)からの出題範囲を参照してください。
UMLメーリングサービス『OCUP Press』に登録すると、「模擬試験」で試験問題の感じをつかむことができます。普段、実務でUMLを使われている方でさえ、改めて表記について問われると、「あれ? これってどうだったっけ?」と思われる箇所があるかもしれません。試験までに復習するポイントを再確認しましょう。
日本語や英語などの自然言語を早く習得するコツは、とにかく書いたり話したりすることだそうです。繰り返しになりますが、UMLも同じことが言えます。例えば、普段の業務や、家庭での事柄などの身近な題材を、UMLで書いてみることで、UMLの仕様書や参考書を読んでいるときには気づかなかった点を意識することができます。
次の例は、朝食として用意するサンドウィッチを作るときの手順を、アクティビティ図としてパターンウィーバー2.0で記述してみたものです。

最初にレシピを確認し、パンをトースターで温めることと、スクランブルエッグをフライパンで調理することを同時並行的に行ないます。油がある場合はフライパンに油をひきますが、油がない場合はバターで代用します。フライパンの中の卵は、卵に充分火がとおるまでかきまぜます。トースターのスイッチを入れると非同期的にパンが温められます。トースターが「チンッ!」と鳴ったら、パンに卵をはさんでできあがりです。
試験対策としては、トレーニングOCUP認定書籍を必要に応じて利用することもできます。

◇試験の実施
いよいよ試験当日です。試験問題は80問あり、46問以上正解すると合格です。つまり正解率が57.5% 必要という計算になります。実際の試験問題の前にアンケートが 15分間あり、また、試験問題の中には80問に加え、合否に無関係の問題が4問用意されています。
試験の形式は、CBT(コンピューターを使った)試験で、選択式です。いくつかの選択肢の中から「正しいもの」や「正しくないもの」などを問題文に従って選択します。選択肢の中から1つを選択する問題だけではなく、中には複数選択する場合もあります。問題をすべて解き終わったときに表示される「再検討」画面で、必要な数を選択していない複数選択式の問題を確認することができます。
問題文や選択肢はすべて日本語で読むことができますが、「英語」ボタンをクリックすると原文が表示されます。必要に応じて、出題元のUML 2.0の仕様書(英語版)に記述されている単語と同じものが、どのように訳されているかを確認することによって、問題文や選択肢の意味を取り違える心配がなくなります。
試験の形式を簡単に表したユースケース図は次のようなものになります。

試験問題の内容は、それぞれのダイアグラムの表記法や、「クラス」、「インスタンス」、「インタフェース」、「分類子」など、オブジェクト指向の考え方には欠かすことができない要素の意味について出題されます。たとえば、依存関係の「サプライヤー」と「クライアント」は、矢印の元と先のどちらが何を表すのかなどに注意します。

◇まとめ
試験を受けながら、今まで意識して記述することがなかった表記法に出会うことがあるかもしれません。試験に合格した後に記述するUMLは、以前に記述されたものよりも、自然と豊かな表現力を持つでしょう。
システムを開発する現場では、プロジェクトの規模やプラットフォームに応じた方法論が重要になってきます。これらを使いこなすには、方法論に依存しない汎用性の高い技術や知識が必要であり、大きな価値を生み出す基盤になると考えられます。

次回の最終回で、UML2.0についてまとめていきます。


■筆者紹介
照井 康真/Koma Terui
株式会社テクノロジックアート テクニカルデプト システムコンサルタント

パターンウィーバー(PatternWeaver) ver2.0

  • UML2.0 Superstructureの全てのダイアグラムに対応
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●商品に関するお問い合わせ
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