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はじめるUML 第5回
2005.7.1 掲載
システム全体の構造を整理しよう!(3)
今回はOMGのUML仕様書「UML2.0 Superstructure Specification」の第10章Deployments、配置図を見ていきます。

配置図はUML1.xからあるダイアグラムで、物理的なハードウェアとしてのデバイスやJ2EEコンテナなどの実行環境の上に、開発したプログラムなどをどのように配置するか、といったシステム全体の構成(ハードウェア構成、ソフトウェア構成、ネットワーク構成等)を表現することができるダイアグラムです。

上記の範囲で捉えると、UML2.0の配置図はUML1.xに比べて意味的には大きな変化はありませんが、UML2.0においてコンポーネントという概念の変更に伴い、配置図にもいくつかの変更が発生しています。今回はその違いを交えながら配置図について簡単に説明します。

UML1.xでは、ハードウェアをノード、ソフトウェアをコンポーネントとして配置図を記述しましたが、UML2.0ではノードで表現できる対象がハードウェアだけではなくプログラム実行環境(OS、ミドルウェア…)なども表現することができるようになりました。
また、開発したソフトウェアなどは成果物としてノード上に配置し、ノードとノードの間はコミュニケーションパスで結びます。UML1.xでは関連で結んでいましたが、UML2.0では関連から特化したコミュニケーションパスを用いて結びます。


配置図に特徴的な要素として、ノード、成果物、コミュニケーションパス、配置仕様などがあります。

  • ノード
    サーバコンピュータやクライアントコンピュータなどのデバイスやプログラムの実行環境などを表現します。
    ノードは入れ子にすることができます。
    UML2.0からは、ハードだけでなくOSやミドルウェアのようにソフトウェアで構成されたものもノードで表現することができます。
  • 成果物
    ソフトウェア開発の結果を成果物として表現します
    プログラムのソースだけでなく、実行ファイルや場合によっては仕様書なども成果物となります。
    四角形の中に名前を記入し、ステレオタイプ« artifact »をつけて表現します。ステレオタイプをつける他に、ファイルの形をしたアイコンを加えることもあります。
  • コミュニケーションパス
    ノードとノードの間を結ぶ直線です。
    ノード間にメッセージなどのやり取りがあることを表現しており、やり取りに方向性があるときには末端に矢印をつけます。
  • 配置仕様
    成果物をノードに配置するための仕様(プロパティ)を記述します。
    ステレオタイプ« deployment spec »をつけた配置仕様から成果物へ依存関係を結ぶことで、配置される成果物とその配置仕様の関係を明示することができます。

最後に配置図に使われる主なステレオタイプについてまとめました。

対象 ステレオタイプ 説明
ノード « device » 物理的なデバイスを表現します。
« ExecutionEnvironment » 実行環境を表現します。
成果物 « artifact » 成果物であることを表現します。
依存

« deploy »

配置関係を表現します。
« manifest » 成果物の構成要素を表現します。
配置仕様 « deployment spec » 配置仕様を表現します。

次回は、アクションとアクティビティを見ていきたいと思います。


■筆者紹介
小嶋慎一/Siniti Kozima
株式会社テクノロジックアート テクニカルデプト アーキテクト

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